「理メモチェ」失敗の子と国・算の話 [入試へのカウントダウン]
はやばやと理メモチェ
1巡を一週間で
「先生! できましたぁー!!」と、誇らしげに言ったかどうかはわかりませんが、理科のメモリーチェック1巡を1週間でやってのけた子がいたそうです。去年の夏休みが始まってすぐ、花蓮から聞きました。「すごいねぇー」と、ひたすら私が感心していると、花蓮はこう言いました。
「叱られちゃったんだよ、その子。理科の先生にね」
驚いて理由をたずねると、
「今から社・理勉に走るなって。大切な最後の夏なのに、理科だけに集中するなって、理科の先生が言ってた」
はやばやと理科のメモチェ1巡終えて、褒められるどころか、担当の理科の先生に叱られてしまったとは!
貴重な最後の夏休みを、六年生として、どう過ごすか。 理メモチェ1巡を終えて、得たものと失ったものを量りにかけると、その子は失ったもののほうが大きかった。だから理科の先生は叱った。今はまだ、国語と算数の基礎固め、そして4科のバランスが大事だと…………。
六年生の夏休み────限られた時間をどう使うか。去年、花蓮にとって一番難しかったのもこの点でした。理社のメモチェを進めながら、国語と算数に、どれだけの時間を使って、どう進めていくのか。
国語は
ステップアップノートが足かせに
厚さ約3cm。ずしりと重い六年生の夏期講習のテキスト。1冊にまとめられた4科のなかで、国語だけはせめて、さらっといきたい。いや、いくだろうと思っていました。花蓮は国語が得意でしたし、授業のふりかえりと、あとはテキスト後ろの「合格への語句」と「合格への漢字」をやればいいと。淡々と進んでいくはずの国語が、そうならなかったのは、ステップアップノートという小冊子のせいです。おまけみたいについてきた、この夏期講習副教材────薄くてぺらんとしたノートがなかなかの難物でした。
本文を百字で要約するという記述問題があって、予想以上に時間がかかりました。全部で計10本。なにしろ百字の要約文のなかに、正解に必要とされる10個の要素すべてが入らなければ次に進めないのです。いくつ入っているか、採点は〇/10で表されます。記述ですから、書くだけでも時間がかかる。10個の要素のうち、1つでも足りないと、書き直しをして再提出。
一度だけ、私が手伝ったことがあるのですが、6/10から4/10に下がり、以後、口出し、手出しともにやめました。比喩は使ってはいけないとか、中学受験独特の解答・採点の仕方があるようで、実に難しい。難しいから時間がかかる。しかも、どのくらいかかるか、時間が読めない。そこがステップアップノートが要チェックのシロモノである理由です。
ただし、記述の力は間違いなく、つきます。花蓮は大型記述が書けなくて、テストの点数が伸びなかった時期がありました。けれど、このステップアップノートをやった秋以降は、記述が書けなくて点を落とすことはありませんでした。なにより大型記述にたじろがない自信を得たようです。
ステップアップノートと過去問の関係
もう1つ、このステップアップノートに注意しなくてはならないのは、記述10本をクリアしないと、国語の過去問に進めないという条件が付いていたことでした。この条件が花蓮の通っていた校舎だけのものかどうか、わかりませんが、9月からスタートする国語の過去問になるべく早く着手しないと、順次開始するほかの教科の過去問演習に影響がでます。去年の過去問演習の開始は、
9月 国語スタート
10月 理科・社会スタート
11月 算数スタート
*ただし、理科と社会は、教科担当が指示するメモチェの回数を終えていることが条件でした。花蓮のクラスは、何回だったか、すぐに出てこないので、確認して、次回の原稿に加えます。
国語の過去問は読解に時間をとられます。その国語の開始が遅れると、10月に入ってから3教科を一気に開始するということになる。後手後手になるし、混乱する。それでなくても過去問演習は、思ったように進んでくれませんでした。
せめて国語の開始だけはすんなり入っていきたい。ところが、花蓮は、この記述の最後の1本、ほとんど完成していて、次に出せば間違いなく過去問GOとなるはずなのに、出し忘れました。しかも2回も。もう夏期講習は終わっていて、最終ステージが始まっていた。それなのに2週間も足止め状態で、さすがに2回めを出し忘れたときは、すぐに塾に電話して事情を説明し、最後の1本は次に授業のある日に教務に提出するということで、国語の過去問に取り組みました。
完成しているのに、出し忘れる。花蓮らしいといえば花蓮らしいのですが、2週間は痛かった。お子さんの性格にもよると思いますが、この点も要チェック事項だと思います。
ごめんなさい。
算数の話まで完成させたかったのですが、残りの原稿の手直しをしていると、あと1日は最低でも時間がかかる。ですから、ここまでで投稿します。六年生にとって、情報は一刻も早いほうがいいと思うので。まとまりない状態で、心残りではあるのですが。
次回こそ、算数。
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ようこそ!
中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。
お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。
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<2012年 中学受験体験記>
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長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。
決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。
その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。
わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。
そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!
<2012年 中学受験体験記>
さくらさんへ
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さくらさん、このブログが心の支えだったと言ってくださって、こんなに嬉しいことはありませんでした。
わたしのほうこそ、ありがとう!
去年、中学受験を闘った私自身、正直、辛いことが多かった。
受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。
ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。
ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
アクセス解析をみると、深夜でも、早朝でも、どの時間帯も、いつも、何人もの方が必ず読んでくださっているということが、
このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
心から感謝しています。ありがとう。
<2012年 中学受験体験記>
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<2012年 中学受験体験記>
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<2012年 中学受験体験記>
花淋さんこんにちは。先日はご丁寧に心あたたまるコメントありがとうございました。昨日はNフレンズで素敵な先輩たちから刺激をもらい、今日は夏期講習初日で、早速算数の授業の洗礼を受け(むずかしい~)、対策を練ったところです。といっても、コツコツ課題をやるだけですが・・・。スケジュール帳、メモチェの話、大変参考になります。できる限りのことをやり、悔いのない夏にしたいです。またおじゃまさせていただきます♪
by りらっくま (2012-07-23 18:56)