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冬期講習会を、受けてみた [入試へのカウントダウン]



 グーグルなど検索サイトを通してアクセスしてくださった方のキーワードから、冬期講習会を受けようか、やめようか、迷っている方がいらっしゃるようなので、ご参考になるかどうかわかりませんが、去年の様子をお知らせしたいと思います。




理・社で時事関連ニュースが登場


 花蓮は最初から受ける気満々でしたが、私はできるだけパスしたいものだと考えていました。過去問やりたかったので。でも、最終的に受講することにしたのは、学年担当の先生に説明を聞いたからです。以下、お話のポイントをあげてみます。


①社会の重大ニュースが始まる。新しいテキストを1冊使って、社会の授業で集中的に取り扱う。

②理科も、この一年間の時事関連のニュースを切り口に、どんな出題があるか、予想した問題にもふれていく。

③どの教科も、合格に直結する答案作成やタイムアップのためのテクニック的なことにふれる。

④冬期講習会の授業のあとにくっついてくるスキルアップ(確か、そんな名前)の講座だけでもパスしようと思いましたが、「この時期だからこそ、あえて言いますが」と先生は前置きをして、「この講座を受けないとすると、その時間に家でやるのは過去問でしょう。しかし、本当にどの教科も仕上げていくので、同じ時間、家でひとり過去問に取り組むより、ずっと密度が濃いと思います」とおっしゃいました。(ちなみに、この先生、夏期講習会の選択講座をやめたいといったときには、「どうぞ、どうぞ」とさらっとしていたので、なおさら「あえて言いますが」は響きました)


 思い出してみると――――12月末の授業料の引き落としはもうなくて、合格力ファイナルの受講料で、冬期講習会と1月の授業を受けたと記憶しています。その1月の授業は、全教科、プリントを使ったテスト形式。毎回、時間を計ってテストをうけ、そのあと、担当教師から解説を受けるというもの。理屈じゃなく、トレーニングみたいに、毎回バンバン、テストを受けて、入試本番に慣れるというか、備えるのだと思いました。





直前に習った問題が出題された!


 社会と理科の時事関連の問題を、この時期に初めて扱う――――仕上げなのだということはわかりましたが、塾はうまいなぁとも思いました。時事ネタは今まで習ったことがない。まったく新しい内容をプロの先生の説明なしに、家庭だけでフォローするのは不安でした。とくに花蓮が受験予定の1校では、毎年、理科の大設問1題が時事関連のニュースを切り口に出題されていたので、なおさらでした。で、うちは受講することにしたのです。
 受けてみてのメリットを、こちらも具体的にあげてみます。ただし、いずれもうちの場合――――花蓮の場合です。

①社会の重大ニュースは、先生の説明がなかったら、集中的に理解するのは難しかったと思う。

②理科も同様。時事関連ニュースから予想される問題は、先生の解説があってよかった。


③冬期講習中は、仕上げた過去問をどんどん提出して、返却してもらえた。先生方の返却もスピードアップ。次の授業のときに、また先生によっては出したその日に返ってくることもあったので、それに呼応する形で、家でも次々に過去問を仕上げていくことができた。


④冬期講習中と
1月の授業では、各教科の先生から、「今年の入試」に即した注意点や合格のためのアドバイス、心構えを聞くことができた。


⑤出題率の高い問題を扱うという点に半信半疑だったが、実際に、花蓮の受験校の入試問題で、非常によく似た問題が出題された。試験会場から出てきた花蓮は「算数の問題でね、直前に習った問題が出たんだよ。まったく同じじゃじゃないんだけど、ホントすっごくよく似てた!」と興奮気味でした。ラッキーでした。



 ようやく本気になった花蓮は、冬期講習会のころから連日、各教科の先生をつかまえて質問し、納得してから帰ってくるようになりました。とくに算数に関しては受験校の過去問について、また理科は苦手な分野や今年予想される時事ニュース関連の問題について。花蓮にとって、冬期講習会は先生に質問する貴重な機会。最後の最後になって、ようやく塾をフル活用してくれたという感じでした。




テストは受けないで
過去問という手もある


 もう1つ迷うのが、本科の最終授業が終わってからの、申し込み制のテストだと思います。今、手元に資料がなくて、不正確で申しわけないのですが、確か「ファイナル254」といったような…………。いえ、254ではなく、正しくは「ファイナル256」。志望校別に幾通りかのパターンが用意されているテスト。どの回も、それぞれの教科ごとに出題分野が決まっていて、去年は全部で3回ありました。迷った末、うちは算数と理科の出題範囲を見て、受けたほうがよさそうな回を、1回だけ申し込みました。
 ただこのテスト、点数はでますが、順位も偏差値もでなかった。おまけに志望校別ということで、難問が出て、花蓮はやたら頭が疲れて帰ってきた。だからふたりで、「テスト受けないで過去問やってたほうがよかったね」と話した記憶があります。テストを受けると半日とられてしまうし、1月の半日は本当に貴重だったからです。
 このテストに関しては、例の学年担当の先生も、「無理なさらないでください。順位も偏差値もでませんし、大切な時期ですから。よくお考えになって、ご家庭でご判断ください」とおっしゃっていました。
 ですから、このテスト、受けなくてもまったく問題ないと思います。むしろ、公開模試などをきちんと振り返ってこられたかどうか――――。受けっぱなしになるくらいなら、新しいテストはやめて、その時間、志望校に向かって過去問やメモチェをやったほうがいい。また過去問がどのくらい進んでいるかも、テストを受けるかどうかの判断材料になると思います。


 冬期講習会は、夏期講習会をもっとコンパクトに凝縮したようなもの。受けると塾に拘束されます。時間的な余裕がなくなる。確かにそういうデメリットはありましたが、うちの場合は、冬休み中、そして小学校の授業が再開されてからも、家にずっといて親子で固まっているより、塾に通うことでリズムを作ることができました。生活面でも、メンタル面でも…………。
 もう1つ、花蓮にとって、いっしょに入試を闘う仲間を得たことは大きかった。冬期講習会以降、クラスの雰囲気はだんだんと入試モードに変わっていって、「志望校の合格を勝ちとろう!」「ウオォォー」って感じで本番に入っていきました。


 悩みますよね。最後の約1ヵ月をどう過ごすか。校舎によっても、クラスによっても、また担当教師によっても、熱意や雰囲気は違うと聞きますし、また子どもの過去問の進行状況も違う。志望校で時事関連のニュースを切り口にした問題が、出題されるかどうかもポイントですよね。
 ただ、親としては、冬期講習会以降の合格力ファイナルを受講すると決めて、気が楽になった部分もありました。たとえば1月のお試し受験。○で始まるのか、×で始まるのか。○で浮かれることなく、×で落ちこむことなく…………といっても、親だけでは難しいところもある。だから、どちらにしても、「塾に――――プロに、任せよう!」という気持ちになりました。

 このころになると、どのお子さんも、本気モードにきりかわっていきます。子どもは真剣。そして一日一日、ぐんぐん力をつけていく。もちろん、何年間かの総仕上げだということも、しっかり理解している。だからこそ、合格力ファイナルを受けるにしても、やめるにしても、わが子の状況をよく把握して、わが子と相談して、どうか、一番いい過ごし方を考えてあげてください!





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コメント 2

黒豆茶

花琳さん、お久しぶりです。ブログアップしてくださって、ありがとうございます。
いよいよ冬期講習の話題になってきましたね。
そうそう、最後の講座名は「ファイナル256」です。2足りませんでしたね。
by 黒豆茶 (2012-11-05 08:26) 

桜

今日はじめてブログを読ませていただきました。
心温かい素晴らしい内容ですね。
もっと早くブログの存在に気付きたかったです。
我が家も、合格力ファイナルをパスして過去問を何度も繰り返した方が良いのではと考えて、ネットで検索したら このブログに出会えました。
うちの子の校舎では、スキルアップ講座も256テストも全てセットで案内されているので、一部だけ外すことができるかどうか分かりませんが、せめて256テストはパスして、その分を過去問演習にしようと思いました。
本当にありがとうございます!
今後もブログの更新よろしくお願いします。
by 桜 (2012-11-21 14:07) 

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中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。

お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。

今日も、来てくださって
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長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。

決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。


その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。

わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。

そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]さくらさんへ
このブログを読んでくださるみなさんへ

さくらさん、このブログが心の支えだったと言ってくださって、こんなに嬉しいことはありませんでした。
わたしのほうこそ、ありがとう!

去年、中学受験を闘った私自身、正直、辛いことが多かった。
受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。

ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。


ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
アクセス解析をみると、深夜でも、早朝でも、どの時間帯も、いつも、何人もの方が必ず読んでくださっているということが、
このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
心から感謝しています。ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

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