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毎日の『計算』がめざすもの [算数の成績をあげたい]

   学年ごとにレベルアップする『計算と漢字』。六年生の『計算』は、A:四則計算、B:単位換算、C:逆算、DとEは一行題(D:一般的な文章題、E:図形)で構成され、各1題ずつワンセットで、毎日4~5題を解いていきます。最後の冬期講習会のテキスト『合格力ファイナル』にも、「計算と一行題」のページがあり、囗1から囗39まで、やっぱり5題ずつ(単位換算はありませんが)。39と半端な数字は、冬期講習会初日から入試前日(1月31日)までが39日間だったから。「毎日、欠かさずやりましょう」という無言のメッセージです。

  前に書いたように、六年生になってから『計算』を、毎朝やることになった花蓮は、追いこみの時期に入ると、「+α の計算特訓」が効いて(別のテーマでとりあげる予定です)、7分を切ることが多くなっていきました。難しい問題は後にまわし、やさしそうなもの、自分が確実にできるものから取り組んで。しかも7分で時間が足りないときは、あと何分必要か、花蓮自身がわかるようになっていったのです。「あと1分ほしい」とか、「もうあと2分」とか、「もういい。すぐ終わるから」と。
  四年生からほぼ毎日やってきた『計算と漢字』。その『計算』は、どこにたどりつくのか、ずっとわからなかった。なぜ、毎日やらなきゃいけないのか、よくわかっていなかったのですが────遅ればせながら、花蓮も私も、あのときやっと理解したのでした。
  六年の毎日の『計算』は、入試問題の算数の最初にでてくる、計算と一行題の縮小版標準バージョンであることを。

  四年生のときは、計算のきまりを覚え、四則計算を正確に解くことが大切でした。そして毎日、取り組むこと。五年生では、単位換算に手こずりました(マスターしておくと、六年の公開模試のロ1で確実に点数が拾えます)。そして六年生になったら、入試本番と同じように、時間の枠をしっかり意識して取り組む。四年、五年と積みあげてきたものを、六年の一年間をかけて仕上げにかかり、入試前日まで磨きあげる。そして、本番へとつなげる。志望校でも、気になる学校でもいい。中学受験用過去問の赤本を手にとって、算数の問題の出だしをご覧になってみてください。毎日の『計算』の到達点は、そこにある。

  本番が迫ってやっと理解した、毎日の『計算』の狙いと効果。それは第一に、正確さとスピード。その両方をあわせもつ計算力を身につけること。第二に、初めて見る問題の難易度を見極めて、そのうえで時間配分に対する感覚を磨くこと。初見の5問のうち、瞬時にどれから解くか、どのくらい時間がかけられるかを判断。7分という短い時間ながら、限られた時間をどう有効に使って、得点に結びつけるか────入試本番に直結する課題に、花蓮は六年のとき、毎日取り組んでいたのだと思います。

  学年やステージがあがるたびに、算数の苦手な花蓮は、授業についていくのが精一杯ということもありました。でも、『計算』だけは休まず、ほぼ毎日やりとおしたことで、前に間違った問題もできるようになり、(応用力は別として)算数の基礎的な力を身につけることができました。
  1日くらい、休んでも…………。
  わかります。その気持ちは、よくわかります。でも、ダメです。絶対に毎日の『計算』を休むと──── 「スピード、落ちた!」と、花蓮自身がそのダメージを痛感。だから、毎日、休まずやりました。

 

 

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ようこそ!

 

中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。

お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。

今日も、来てくださって
ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]ゆのさんへ [かわいい]輝ママさんへ 
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[かわいい]そして最後まであきらめないで
走り抜けたみなさんへ


長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。

決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。


その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。

わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。

そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]さくらさんへ
このブログを読んでくださるみなさんへ

さくらさん、このブログが心の支えだったと言ってくださって、こんなに嬉しいことはありませんでした。
わたしのほうこそ、ありがとう!

去年、中学受験を闘った私自身、正直、辛いことが多かった。
受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。

ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。


ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
アクセス解析をみると、深夜でも、早朝でも、どの時間帯も、いつも、何人もの方が必ず読んでくださっているということが、
このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
心から感謝しています。ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

 コメントのお返事について

お便りのお返事のページが、「あなたに エールをおくる」のなかにあります。
最初、お返事はいつも、トップページに掲載し、そのあと、消してしまわずに、お便りのページに移動します。このブログを読んでくださっている、みなさんに向けたメッセージでもあるので。
タイトルは「風は、うたう」────いつでも、どうぞ、訪ねてみてください。

                      <2012年 中学受験体験記>

  風のように

さわやかに吹く風のようでありたい。
ブログデザインのイメージ「草原の風」は、私のテーマのひとつです。

                      <2012年 中学受験体験記>

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