「算数ができる子」って、どんな子? [算数の成績をあげたい]
長い間、謎でした。「算数ができる子」って、どんな子なのか。そして、その勉強法。それがわかれば、部分的にでもとりいれて、花蓮も算数ができるようになってほしいと思ったからです。
タイトルを見て、飛びつくように読んだのがこの本です。(手に入りにくいようなので、ご紹介するのは気がひけるのですが)
「うちの子は算数ができない」と思う前に読む本 (講談社文庫 さ 93-1)
- 作者: 桜井 潮実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05/15
- メディア: 文庫
公立図書館にある中学受験関連本をはじめ、手に入るものは買って、片っ端から読んでみました。りんこさんやサピ・パパが書いた中学受験体験本も、塾の先生方がお書きになった本も、有名無名を問わず、古い書籍も読んでみました。でも、「算数ができる子」と花蓮は、どこがどう違うのか、どうすれば算数の成績があがるのか、わからなかった。
算数ができない子は、こういう間違いをするといった分析や部分的対処法、あるいは基礎に徹し、範囲をせばめて反復するといったオーソドックスな一般論は書かれていたけれど、それでは花蓮は、具体的に何をやればいいのかという、実践的な方法論を見つけることはできませんでした。
具体的な方法を探していたとき、手がかりになった本が2冊あります。
一冊め。吉祥寺で中学受験専門の学習塾を経営し、これまでに約600人以上の生徒を指導してこられた宮本 毅先生によれば、「算数ができる子」は、ほかの生徒と決定的に違うところがある。「算数ができる子」は、断然、「暗算が得意」だ、と書いていらっしゃるのです。(63ページあたり)
花蓮は暗算が苦手でした。計算を頭のなかでやると、つまり暗算だと間違えることが多い。そこでミスをしないようにと、筆算をする。ところが、その筆算で間違える …………。
「算数ができる子」は暗算が得意────この言葉が頭に響いていたとき、2冊めのこの本で、ああそうかと、「算数ができる子」のイメージが、具体的に頭のなかに浮かびあがりました。(80ページあたり)
中学受験 小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子<br>6年生で必ず成績の上がる学び方7つのルール (地球の歩き方Books)
- 作者: akira
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
大手進学塾首都圏教室の室長、akira氏が教えていた、全国模試で100位以内に入るような子もいる最上位クラス。そのなかのひとりの生徒、この子がすごい。授業中に生徒が順番に計算テストの点数を発表していくと、最後の生徒が言い終わるとほぼ同時に、クラス平均点をakira氏に教えてあげたというのです。暗算です。
「算数ができる子」って、こういう子なんだ! 花蓮と決定的に違うのは、算数の基礎的な計算力─────四則計算のレベルとスピード。その差が、総合的な情報処理能力の違いをうみ、これが数の世界で、算数という科目そのものの理解力、応用力の差につながっていく。
瞬時にクラス平均点がだせるこの子は、とびきりずば抜けた子なのだろうけれど、そこまでではないにしても、上位クラスの生徒たちは、やっぱりハイレベルの基礎計算力をもっているんじゃないだろうか?
そういえば、花蓮も言っていた。
「カリテが終わったあと、自己採点するでしょ。そのときね、Aで一番上のクラスの人たちは、Oをつけるの、早いんだよ。それで1科目の点数だすのも早い。4科の合計点だすのも、早い。すっごく! びっくりするくらいだよ!」
レベルとスピードが違う基礎計算力をフル活用して、彼らは楽々と、毎日の『計算』をやり、『栄冠』を解き、オプ活までやり終えていく。そして、ほかの教科へと、手を広げる────。花蓮が毎日の『計算』に手こずっている間に。だとしたら…………。
四年生で入塾して、ほぼ毎日、『計算』をやってきた花蓮。算数の宿題も、がんばった。カリテや模試のふりかえりも、算数最優先だった。追いつけないまでも、すこしずつ差は縮まっているんじゃないかと思っていたけれど、入塾して2年間の間に、むしろ差は広がっていたんじゃないだろうか?
「算数ができる子」の勉強法など、まねできない。そんなもの知ったって、何の役にもたたない。むしろ、花蓮がとりくむべきは、もっと基礎的な計算力を磨くこと。そのレベルとスピードを鍛えること。
でも、どうすればいいか、このときはまだわかりませんでした。ただ中学受験を闘うには、算数の苦手な花蓮は、毎日の『計算』だけでは足りない。今のまま、同じやり方をしていてはダメだ。それだけは確かなことに思われたのでした。
*2冊め、akira氏の本の主な内容を読むことができるブログ「日能研の歩き方」は、「にほんブログ村」の「中学受験ブログ」ではなく、「受験ブログ」のカテゴリーでランク入りしています。訂正します。
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親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。
決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。
その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。
わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。
そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!
<2012年 中学受験体験記>
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ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。
ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
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このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
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<2012年 中学受験体験記>
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