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過去問進行表をつくりましたか [入試へのカウントダウン]


 秋になって始めた過去問。順調ですか? どんなふうに進んでいらっしゃいますか? 

去年の今ごろ、国語だけはなんとか予定どおりに進んでいたものの、ほかの教科に関しては、花蓮はすこしもはかどっていませんでした。理由は簡単。自分の課題が終わっていなかったから。算数は「考えよう」の2回めを黙々と続けていたし、学校が始まったせいもあってメモチェは思うようにはかどらなかった。花蓮の場合、過去問がはかどらないというより、開始できなかったというほうが正しいです。

 過去問に取り組みたいのだけど、取り組めない。焦ります。そこで、お勧めしたいのが過去問進行表を作ること。これは2種類、作りました。

 

まず、過去問スケジュール表を作る

1つめは、どんなものでもよいので、自由に書きこめる余白の多いカレンダーを用意。10月、11月、12月、そして来年の1月分まで4ヶ月分を準備して、過去問のスケジュールを〇〇校・国語といった具合にできるだけ具体的に入れていきます。同時に1月のお試し受験の予定も書きこんでおきます。

 年内の日曜日はテストと日特でつぶれるので、実質、過去問のための時間がとれるのは、土曜日の午前と祝日、冬休みだけ。塾のない日の夜、過去問を強行するという方法もあるし、冬季講習会中と1月に入ってから予定されている合格力ファイナルのテストを受けなければ、さらに過去問のための時間は増えます。過去問に取り組める日に丸印をつけると、何日くらいあるかがよくわかりました。実際には、意外に少なくて驚きもしました。
 でも、学校がない冬休みは、冬期講習を受けながらも、集中的に過去問に取り組めます。ポイントは、本番さながらに全教科を通して過去問に取り組む日を、何日か確実に用意しておくこと(とくに12月と1月)。また、土曜日は全教科やろうとせずに、2教科、あるいは1教科だけでもいいから取り組んでみることだと思います。




親は、志望校の配点をチェックする

過去問への不安――――それは志望校への不安でもあるのですが、これは実際にやってみることで解消されていきます。だから、いろいろとやらなくてはならないことあるけれど、11月からは過去問の優先順位をあげましょう。そして、第一志望校の全教科に取り組んで、できる限り進めていきましょう。点数よりも、①傾向を知ること ②時間配分をつかむこと――――この2つが大切。
 国語は韻文が必ず出題される、算数は答えだけでなく式や考え方を書かなくてはならない、理科や社会といえども、文章量が多く、かなりの読解力が必要などなど、その学校の特色を、子ども自身が体験して、感触をつかむ。

 そして親としては、配点に注意して、子供にアドバイスすることだと思います。例えば、とくに算数。どの問題も答えだけを記入、配点がほぼ同じ学校なら、苦手な分野の問題や時間がかかる問題は空欄でも、ほかを確実に解いていくことで合格点に到達できます。しかし、問題によって配点が大きく異なる学校では、610点の問題(たいてい式や考え方を書く問題)が2~3問出題されたとき、どれも空欄だと厳しい。なんとか線分図だけでも描こう、途中まででもいいから式を書こう、全部は無理でもできそうなものから何か書いていこうと、子供に話してあげることができると思います。配点に注意することで、各教科、すこしでも合格に近づくためのポイントが見えてくる。

 子どもはどんどん過去問をこなして、親は配点をチェック。そして過去問をみてくださった先生からは、合格するためには、「この問題は正解できるように」といった指摘が返ってくる。ふり返るときには、先生からのアドバイスと親が気づいた配点ポイントをあわせて、子どもといっしょに整理してみてください。ふり返りの時間を有効に使って、親子で志望校の合格に向かっていってほしい!




過去問を提出して、年越しを迎えよう


 過去問進行表の1つめがスケジュール表だとすると、2つめはチェック表です。次々に過去問をこなしていくために、各教科、どこまで進んだか、何が残っているのか、一覧表にして、確認しながら進めていきました。


過去問チェック表.doc


ファイルを開いてみてください。イメージとしてはこんな感じです。

1)受験する学校別に作ります。
2)
空欄には、実際に過去問に取り組んだ日付、提出した日付などを書きこんでいきます。「ふり返り」とあるのは、返却後、先生の書きこみを見て、親子でふり返る時間のこと。過去問をやった直後の、採点や直しなどは「トライ」の項に含めていました。
3)
過去問をやり終えたら、提出はまだでも、1教科ごとにすぐ、次にトライするところの四角をマーカーや色鉛筆で囲っておきます。これで、各教科、次にやるべき年度がはっきりしてきます。あとは教科ごとの進行状況をみながら、優先順位をきめていけばOK。
4)
複数回受験のある学校は、1回め、2回めなど、日程ごとに作ったほうが便利。

注意点としては、過去問をやった直後のふり返りに、時間をかけすぎないこと。また子どもは第一志望校ばかりをやりたがるので、「親として絶対に落としたくない学校」などを、上手にはさみこんでいくことだと思います。

*実際に私が使っていたのは、1センチ方眼のA3サイズの用紙に、手書きで線を引いたものでした。今回、作り直したものとは、縦軸と横軸が逆で、横に細長かった。掲載できないので、こういう形になりましたが、形式はなんでもいいと思います。過去問の実行、提出、返却がしっかりと把握できれば。


 第一志望校は5年分、親として絶対に落としたくない学校や押さえ校などは3年分、それぞれの学校ごとに一覧表を作りました。12月くらいになると、子どもものってきて、「もうひとつやろう」となります。そんなとき、次はどの学校の、何年度の、どの教科をやればいいのか? このチェック表のおかげで、全体を眺めながらすぐに決めることができました。
 また日能研の場合、過去問を提出するときは一年分だけ、返却は一週間後でしたから、子どもの手元に返ってくると同時に、次が出せるように進めたかった。つまり、うちの子の過去問が、どの教科も、いつも先生のところにあって、見てもらっている状態にしたかったのです。
 冬休みは、先生方の返却もスピードアップ。教科によっては、その日に返ってくることもありました。だから、なおさら、次々にどんどん仕上げていきたい。チェック表を見れば、先生の手元にあるかどうか、一目瞭然。すぐに確認できます。

 去年、花蓮が失敗したのは、最終提出日。過去問の進め方は、教科によって、最新年度から過去にさかのぼっていくケースと、古いものから順番に最新年度へ進むケースがありますよね。同じように、いつまで過去問が提出できるのかも、教科担当によって異なりました。

 花蓮のクラスでは、年が明けると算数は終了。もう見てもらえないと知ったときには焦りました。年内にもっと仕上げて、順番に提出しておけばよかったと後悔したけど、遅かった。反対に、国語は1月の半ばくらいまでみてくださいました。教科によって、あるいは先生によって、最終提出日は違ってくる。早めに直接、塾に電話して確認しておけばよかったと反省しています。
 目標は冬期講習会もふくめて、できるだけ年内に提出すること。細かいことですが、12月中の冬季講習会、提出できる最後の日には、どの教科も過去問を提出して、年越しを迎えましょう。そして大晦日やお正月のお休みで、できるだけ過去問に取り組んで、新年早々またすぐ提出できるよう、スケジュールをたて、準備しておきましょう。



理科と社会、メモチェで追いあげる!

過去問スケジュール表はすでに作っていらっしゃる方も多いかもしれません。また計画通りに進んでいて、過去問チェック表など必要ない方もおいででしょう。一方で、去年の花蓮のように、なかなか過去問に取り組めない方もいらっしゃると思います。過去問に取り組めない場合は、理科や社会のメモチェを毎日少しずつでも進めて、追いあげていくしかありません。

 去年の花蓮は、この時期、理科のメモチェは2回めをやっていました。社会のメモチェにいたっては、夏に「手痛い社メモチェの失敗」に書いたように、全問解いていたため、なんとまだ1回めが終わっていませんでした。そう、ちょうど社会の先生に泣きついたのが今ごろ。そして「社会は、宿題の栄冠よりメモチェ! グレーゾーンだけ!!」と先生に教えてもらったとおりに方針をチェンジ。大変でしたが、今の時期に、理科も社会もインプットとアウトプットを繰り返しやっておかなければ、後からもっと苦しかっただろうと思います。

 公開模試の星の数が気になりますよね。毎日、かなり勉強しているのに、結果に結びつかなくて、なかなか本気にならない花蓮にイライラすることもありました。でも、あるとき、算数の「考えよう」にだけは精通し始めた花蓮が、最終ステージのテキストの問題を見て「あ、これ前期のテキストの『考えよう』と同じ問題だよ。花蓮、解き方、すぐ説明できるよ」と言ったのです。調べてみると、まったく同じ、数字までいっしょ…………。そのときでした。花蓮は花蓮なりにできることをやっていると、ほんとうに私が理解したのは。「もっともっと」と、親の私のなかには、際限のない欲があるけれど、そんな親のまなざしを感じながら、でもいつだって、子どもの花蓮は花蓮なりに自分のできることをやってきたのだと。

 中学受験は結果が求められる世界です。でも、今日やったことが、仮に結果に結びつかなかったとしても、無駄なことなど、ひとつもないと思う。そう思うと、中学受験って何なのだろう。花蓮と私にとって、いったい何なのだろうか…………。走り続けるなか、ふと立ち止まって考えこんだのが、深まる秋のちょうど今ごろのことでした。




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コメント 1

JOY

その後、C型わり算を続けています。
花蓮さんのように、なかなか順調にタイムを短縮する事ができませんが
「無駄なことはひとつもない」
この言葉を胸に応援し続けようと思います。

社会の取りこぼしが多すぎて
うちは4科のまとめで社会をすすめているのですが
遅々として進まず
押し寄せる模試や過去問で結果を出す事ができない日々です。

でも、これも
「無駄なことはひとつもない」
なんですよね。

あとわずかとはいえ、まだまだ時間はある。

つい浮き足だってしまいがちですが
目標を見据えて頑張ろうと思いました。


by JOY (2012-10-23 06:59) 

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中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。

お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。

今日も、来てくださって
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長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。

決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。


その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。

わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。

そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!

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[かわいい]さくらさんへ
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受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。

ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。


ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
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このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
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