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脳は疲れない [スケジュール管理&リフレッシュ法]

  「あぁ、疲れたぁー」
  塾から帰ってきて重いNバッグをどさりとおろすと、花蓮は椅子に座って、しばらくの間、ぼぉーっとしている。夏休み後半に入ると、かなり疲れがたまってきますよね。ふりかえりをしたほうがいい。もう、ひとがんばりしたい。その気持ちはあるのだけれど、疲れていて動きだせない。

  こんなふうに「疲れた」と感じているときでも、実は、脳は疲れていないって、ご存じですか? 脳科学者である茂木健一郎さんがお書きになった、この本を読んで知りました。

ピンチに勝てる脳

ピンチに勝てる脳

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/09/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

            

  脳の働きは具体的にイメージしにくいものですが、例えていえば心臓と同じなのだそうです。たえず鼓動を打ち続ける心臓が円滑に動いているか、私たちは確認することもないし、ましてや、「ずっと動き続けて疲れただろう」などと感じたりすることもない。また、「休まず動け」と命令して、心臓が動いているわけでもない。脳の神経細胞も、この心臓と同じように、私たちが生きている限り、勝手に、一瞬たりとも休まずに活動を続ける────これを神経細胞の「自発的発火」というそうです。
  「自発的発火」とは、興味深い表現だと思いました。自らの内側から絶えることなく炎がどんどん燃え続けているイメージ。できれば、その炎を小さくくすぶらせず、より盛んに活発に燃えあがらせて、創造的、生産的活動を行いたいものだと思いました。
  理論的には脳は疲れないとはいえ、休まずに勉強を続けることはできません。くたびれている花蓮を観察して、その疲れの原因は、1つはストレス。もう1つは肉体的な疲れ────主に目の疲労だと思いました。気分をリフレッシュして気力を取りもどし、脳の自発的発火を高めてくれる、うちでとても効果のあった方法をご紹介しましょう。

 

 

ガソリンを補給する

  脳の大好物はブドウ糖────これは、朝食の大切さとともによくご存じだと思います。でも、脳はこのブドウ糖を蓄えることができません。だから頭脳労働をするときは補給が必要。ごはんやパン類は消化吸収に時間がかかるので、うちでは、成分が早く吸収されるチョコレートを利用しました。


                   *~*~*  チョコの成分に注目!  *~*~*

チョコレートを食べるとほっとするし、元気になる。コレ、気休めではありません。チョコの成分といえば、活性酸素を除去する働きのあるポリフェノールが注目を集めていますが、脳に必要で、最も効率のよいブドウ糖も豊富なのです。ミルクチョコの成分は約半分くらいが糖質。分解されてブドウ糖になります。このブドウ糖、精神の安定をもたらす脳内物質、セロトニンの分泌も促してくれます。また大脳を刺激して集中力や思考力を高めるテオボロミンも含まれています。こちらの成分はカフェインより緩やかな覚醒効果だけでなく、緊張をやわらげてくれるリラックス効果もあるそうです。

                             *~*~*~*
 

  

  ほんとうに疲れたとき、花蓮は板チョコ1枚をペロリ。まるでガス欠だった自動車がガソリンを補給して動き出すように、チョコレートを食べて再び机に向かっていました!

 

 

砂漠で飲む一杯の水

  六年生になると、花蓮は炭酸飲料を好むようになり、ゴクゴク飲んでぷはぁーっとストレスを解消させていました。しかし、どんなものよりも一番リフレッシュ効果の高かった飲み物はといえばコーディアルです。 

生活の木 ロックス&トゥリー 有機コーディアル ローズ

生活の木 ロックス&トゥリー 有機コーディアル ローズ

  • 出版社/メーカー: 生活の木
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

 

              

 

  コーディアルは、元来、ハーブをアルコールに漬けた飲みものでしたが、これはノンアルコール。イギリス中部の小さな町工場で作られています。ローズヒップやアップルジンジャーなど10種類以上あるなかで、一押しでお勧めしたいのが、ローズ。華やかで豊かな香り。口に含んだ瞬間に広がる優しい甘さ。お花畑を散歩しているようにさわやかで、心がふわっと軽くなります。ローズですから、やはりちょっと贅沢で、優雅な気分。炭酸水で割ってもおいしくいただけます。
  いつもは、キリンレモンやうんと甘くしたアイスティー。奮発してカルピスのフルーツ味でしたが、このコーディアルのローズはここぞというときの特効薬になりました。一日中勉強し続ける受験生は、例えてみれば、太陽の照りつける砂漠を休まず歩き続ける旅人のよう。とすれば、やっと辿りついたオアシスで口にする「1杯の水」に匹敵するのが、このコーディアル────決して、大げさではありません。実際、花蓮は、コーディアル1杯を飲みたいばかりに、もうあと一息とがんばりました!

 

 

ああ、極楽だね~

  六年生の夏期講習はほんとうにきつくて、花蓮は睡眠不足の目をさらに酷使する毎日でした。辛くなったとき、頼りになったのがこの温湿布。簡単にできる効果的な方法です。
 
①普通の厚さのフェイスタオルに水を含ませます。
②ゆるくしぼってから、たたんでビニール袋に入れます。
③電子レンジに入れて500Wで約1分、温めます。
④袋から取りだして、目のうえにのせます。

  ポイントはタオルに水をたっぷり含ませておくこと。ちょっと熱めにして、ふわふわさせて加減をみながら使用してみてください。温かなタオルを、まぶたを中心にこめかみや額、頭頂部近くまで、また眼鏡のツルがあたる耳の上も全部温めてあげます。首の後ろや後頭部も効果的。この場合はビニール袋に入れたまま、クッションなどの上におき、肌に接する一番上にはハンカチや薄手のタオルをおいて頭をのせました。

 

                       *~*~*  究極の選択  *~*~*

非常に効果的な方法にも、難点が1つ。疲れがたまっているときは、1回ではすまないのです。花蓮はよく、もう1回、もう1回と、温めなおして約15分────理科か社会のメモチェができますよね。休むか、メモチェか、そのつど決めましたが、入試が迫るとこれこそ究極の選択でした。

                              *~*~*~*~*

 

  よく花蓮といっしょに、顔のうえにタオルをのせて温湿布をしながら、「ああ、生きかえるね」「極楽だね~」なんて話しました。
  タオルをとれば極楽から一転、いつもの見慣れたわが家なのですが、不思議! 不思議!! 物の輪郭がはっきりくっきり。色彩も鮮やかさをまして見える。気力もよみがえってくる。なにより、「ああ、生きてる!」という感覚がもどってくる!! これ、ほんとうです!!!!!!

 

  中学受験はストレスとの闘いでもあります。がまんを重ねていると、今日という一日を、クレヨンでぬりつぶしているように感じたこともありました。どんどん小さく縮こまっていく日々────。でも花蓮とふたり、「おいしいね!」と意見が一致するものを見つけて嬉しかった。楽しかった。温湿布で極楽気分を味わって、コーディアルのローズをごく少量いただくのは、私にとって、ささやかな幸せでした。
 中学受験につきものの精神的重圧になんか、負けないでほしい。そんなもの、見事に跳ね返してほしい。ちょっとおいしいものでも見つけて、子供といっしょに過ごせる今だけの時間を、大事に大事にしてほしい。楽しんでほしい。心から、そう思っています。

 

 

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JOY


当方6年男子、4年から通った塾とお別れし
こんな時期ですが9月から(今日から)転塾です。

新しい塾が日能研の模試を使うという事で
入塾前ですが、個人として先週末の合否判定模試を受けましたが
結果は惨憺たるものでした。

志望校は日能研偏差値58・・・

国語以外は50を若干越えたものの、苦手な国語が40を切り
4科としては50を切る結果・・・
国語は家庭教師の先生も別にお願いしているので
塾と、家庭教師の先生も1pontでも多く上げて頂ければ・・・と思っています。
もちろん、家庭でも
少しでも点数の底上げに繋がればと
出口先生の日本語トレーニングや漢字語句はやっていているのですが。

理科社会は、今までの演習不足が祟っているのが大きいと思うので
これから頑張るしかないのですが、問題は算数。
ギリギリ今回は偏差値50でしたが、男子だけだと50を割り込みます。
今まで通っていた塾が個人塾で
夏、これといった夏期専用のテキストがなかったので
普段使っているテキストが四谷や新演習系ということをふまえ
家庭学習として「4科のまとめ」を夏にまわしていました。

何とか1巡できて、2巡目に入った・・という感じです。
まだ2巡目(2巡目は出来ない所だけ回しています)ですので
結果としてどうなったか・・・という事はありませんが
少しだけ慣れてきたというか
忘れていた事、落としていた事を少しずつ拾い集める事ができている気がします。
難問や過去問は塾に任せ、家庭では4科を回していきたいのですが
見ていて、計算が遅い、ミスが目立つ・・・
この点をどう克服するか・・・

今回の合否判定模試の算数も
全く手も足も出ないものは少なく
時間がない事による焦りや、計算ミスなどが結構あり
まずはそれを拾いたい・・・

家庭で、時間を意識させようと思うのですが
日々やっている「計算日記」は
1行問題も含まれているので、難度も様々で
目安として1ページ20分以内で・・・という事だけで
タイムトライアル的な要素は薄いのです。

もっとタイムに縛られた中で計算させないといけないのでは・・・

で、ここにたどり着いた次第です。

入塾前に公文を3年ほどやりましたが、あまり効果はなく
どこかドリル形式、百ます形式を避けていた所が私にありました。
しかし、もうそんな事を言っている時間はありません。
効果があったという物ならば、何でも取り入れたい。
しかし時間に限りがある。
短期に劇的な効果など、今更求めません。
ただ、決戦のその日、少しでも子どもの武器・・・
武器までいかずとも、お守り代わりになる何かが欲しいのです。

取り上げていらっしゃる陰山先生の計算プリント
今amazonに注文中で明日にでも届くと思います。
塾も始まり、学校も始まるので
夏ほど時間はありませんが
塾で出される日課の「計算日記」と「漢字日記」に合わせて
タイムを意識して演習させたいと思います。

公文もあまり効果がなかったので
これがうちの子に合うのかどうかは正直分かりません。

でも、受験勉強をしてきた今だからこそ
こういうタイプの物が生きるという事もあるかと思い
すがるような気持ちで、amazonで注文しました。
(近所の本屋さんで見つけられなかったので・・・)


今回の模試で「再考」エリアに☆のついた我が子・・・
何とか後押ししてやりたい。
今まで、いっぱい我慢をして頑張ってきた受験勉強。
他のみなさんも同じ、いえそれ以上に頑張ってこられている中
上がるのは至難の技だとは思いますが
何とかやりとげたい。

これから、ブログさかのぼって
ゆっくり読ませていただきます。

頑張られた花蓮さんの足跡を辿りながら
元気をもらいたいと思います・・・

支離滅裂な文章ですみません・・・


by JOY (2012-09-04 07:31) 

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ようこそ!

 

中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。

お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。

今日も、来てくださって
ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]ゆのさんへ [かわいい]輝ママさんへ 
[かわいい]さくらさんへ [かわいい]アルゴさんへ 
[かわいい]みどりいろさんへ [かわいい]chanchanさんへ

[かわいい]そして最後まであきらめないで
走り抜けたみなさんへ


長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。

決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。


その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。

わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。

そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]さくらさんへ
このブログを読んでくださるみなさんへ

さくらさん、このブログが心の支えだったと言ってくださって、こんなに嬉しいことはありませんでした。
わたしのほうこそ、ありがとう!

去年、中学受験を闘った私自身、正直、辛いことが多かった。
受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。

ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。


ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
アクセス解析をみると、深夜でも、早朝でも、どの時間帯も、いつも、何人もの方が必ず読んでくださっているということが、
このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
心から感謝しています。ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

 コメントのお返事について

お便りのお返事のページが、「あなたに エールをおくる」のなかにあります。
最初、お返事はいつも、トップページに掲載し、そのあと、消してしまわずに、お便りのページに移動します。このブログを読んでくださっている、みなさんに向けたメッセージでもあるので。
タイトルは「風は、うたう」────いつでも、どうぞ、訪ねてみてください。

                      <2012年 中学受験体験記>

  風のように

さわやかに吹く風のようでありたい。
ブログデザインのイメージ「草原の風」は、私のテーマのひとつです。

                      <2012年 中学受験体験記>

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