手痛い、「社メモチェ」の失敗 [入試へのカウントダウン]
夏期講習に入ると同時に、理科と社会のメモリーチェックがスタート! 理社の総復習に取りかかったものの、花蓮は去年の夏、手痛い失敗をやってしまったのです。社会のメモチェで。
夏休み前の保護者会で、社会専任の教師から1回めはしっかり復習してほしいとの話を聞いていました。1見開き30分はかかるとも。
左ページ 内容を理解 10~15分
右ページ 問題を解く 10分
答えあわせ 5~10分
合計 約30分
この時間配分でリズムよく進めば問題ない。ところが花蓮はそうはいかなくて、とても30分で終わらない。社メモチェだけで、1日を終えるわけにはいかないというのに、延々時間がかかるわりに、ページが進まない。ヘンだなぁと気にはなってたのですが、やることはいっぱいあるし、社メモチェは時間がかかるから、ちょっと後まわしになってたんですね。
これではダメだと思ったのは、秋からの最終ステージに入ってからでした。とうとう社会の教科担当に、私は泣きついたのです。
「メモチェが全然進んでいません。もう社会だって過去問に取り組まなくてはならないときだっていうのに、まだ1回めが終わっていない。どうすればいいんですか!? 花蓮は社会の宿題は絶対やらなきゃいけないと言うし、いったいどっちを優先させたらいいんですか!?」
教科担当の指示は明解でした。優先順位は①メモチェ、②宿題。ほかの教科とのかねあいもあるだろうから、宿題はできないときがあってもいいので、メモチェだけはやるように。そして、解答欄を見ると、白とグレーにわかれているから、グレーのところだけをどんどんやっていくこと。まず覚えなきゃいけない重要事項で、出題率も高いのがグレーの部分だから、そこだけをできるだけ頑張って、なんとか1回めをやり終える。それから2回め、やっぱりグレーのところだけ。入試まで時間がある限り、グレーのところだけを繰り返せばいいと。
Mクラスも教えているというその社会の先生は、同じようにMクラスでもグレーのところだけをどんどんやって、出題率の高いところから知識を定着し、すぐ取り出せるように指示していると教えてくれました。
まぬけでした。でも、知らなかったんです。知らないって、そういうことだと思う。律儀に1ページめから全部やろうとすると、花蓮のようになります。
今、あらためて花蓮に、社メモチェをグレーだけでなく白いところも埋めようとしてた去年の夏休みのことを聞いてみたら、時間がかかって、イヤになったと言っています。そして、
「授業で、やってねぇーんだよ! ばかぁー!!!!! って感じ」(この言葉遣いの悪さに、花蓮の心情を察してやってください!)
社メモチェを、グレーの部分だけにやり方をかえたら、進行状況が全く違いました。どんどん進む! どんどん進む! なんとか、入試までに2回終わらせました。もちろん、社会ができるお子さんや力のあるお子さんは別でしょう。きっと各ページ全部やって、入試までにきっちり3回終えたりできるんでしょう。花蓮は3回は無理でした。
わが子と接していて、「何かヘンだな」と感じたら、それは何かがヘンなのです。「どうなってるの?」と疑問がわいたら、それは情報が足りないのです。子供といちばん長く接していて、子供のことをいちばんよく理解している、親としての自分の感覚を信じましょう。
そして落ち着いて、「何かヘン」「どうなってるの」と感じた内容を、紙に書きだしてみましょう。分析できなくても、整理できなくてもいい。書いているうちに、何がヘンなのか、わかることもあるし、頭のなかが整理できてくることもあります。もし、わからなかったら、そのままでいいから、メモを片手に塾と連絡を取りましょう。
塾の指示通りに進まない、〇〇ができないなど、できるだけ具体的に相談をして、個別の対応を求めましょう。はっきり「うちの子の場合は」と、切り出しましょう。ときには腹をわって塾と話すことも必要です。何かヘンだと感じても、私のようにどうしよう、どうなってるんだろう、と考えてそのままにしていると、時間だけはどんどん過ぎていく。花蓮のように秋になってしまいます。できるだけ早めに行動しましょう。
このあたりの具体的対応はできれば次回、もう一度、算数で書きたいと思います。
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ようこそ!
中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。
お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。
今日も、来てくださって
ありがとう。
<2012年 中学受験体験記>
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そして最後まであきらめないで
走り抜けたみなさんへ
長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。
決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。
その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。
わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。
そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!
<2012年 中学受験体験記>
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さくらさん、このブログが心の支えだったと言ってくださって、こんなに嬉しいことはありませんでした。
わたしのほうこそ、ありがとう!
去年、中学受験を闘った私自身、正直、辛いことが多かった。
受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。
ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。
ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
アクセス解析をみると、深夜でも、早朝でも、どの時間帯も、いつも、何人もの方が必ず読んでくださっているということが、
このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
心から感謝しています。ありがとう。
<2012年 中学受験体験記>
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