学校に行くべきか? 行かざるべきか? [入試へのカウントダウン]
入試本番を目前にして、すでに学校を休んでいるお子さんもいらっしゃるでしょう。また、いつまで行くか、いつから休ませようか、親として迷っている方もいらっしゃることでしょう。
この点に関しては、親の考えもさることながら、子どもの性格や意志を尊重して、話しあって決めてあげてほしいと私は思っています。
うちの花蓮は最後まで学校に行きました。「私は、前日まで学校に行きたい」と、はっきり言ったので、その気持ちを尊重して、中学受験のために学校を休むことはありませんでした。
「どうして、あんなに学校に行きたがったの? 受験する子たちは休んでたしょう? 学校にいくと、何かいいこと、あったの?」
これは、今でも素朴な私の疑問。花蓮にたずねると、とても冷静な答えが返ってきました。
「学校はね、心から笑える場所だったんだよ。
受験が近づいてくると、一日一日、厳しくなってくる。そうすると、自分が追いこまれていくっていうか、極限まで自分を追いつめていく。ほんとうに、ぎりぎりまで、追いつめていった……。
塾でなんて、笑えなかった。社会の面白い先生の授業、1つだけは笑えたかなぁ。でも、算数なんて、みんなが笑っていても、私も笑ったけど顔は引きつっていた。(手を頬にあてて、ちょっとオドオドした感じで)こんな感じ。
だからね、学校に行くとね、塾とは違う友だちがいて、みんなが騒いだり、ふざけたり、ときどきけんかしたり、怒ったり、泣いたり、笑ったり………。毎日、ちょっとしたことなんだけど、必ず事件が起きる。面白くて、すっごく楽しかった。学校に行って、友だちと会って、なんてことのないおしゃべりをして、くすくす笑ったりするだけでも、私は心がやすらいだし、やわらいだ。
中学受験を始めたころの学校はそんなでもなかったけれど、六年生になったら学校は断然、楽しくなった。本番がどんどん近づいてきて、そんなこと言われなくったって、自分でよくわかってるんだよ。そんななかで、あそこまで─── ほんとうに極限まで自分を追いつめていったことってなかったから、学校はね、私にとって気持ちがなごむ場所だった。クラスの友だちを過ごす時間は、とっても大切だったと今でも思う。あのころ─── 学校に行くと、ああ、ほんとうに気持ちがほっとしたなぁ」
六年生のときのクラスの雰囲気が、とてもよかったこともあったと思います。
中学受験も一生に一度なら、小学校六年生の日々も一生に一度。どちらも本人にとっては、大切なことだから、どうぞわが子とよく相談して決めてあげてください。
花蓮は毎日、学校に通いましたが、私なりの作戦はたてました。それは、午前中だけ登校するという方法です。
朝起きて、散歩して、朝食をとって、毎朝こなすべきことをこなして、学校に行く。そして花蓮なりに学校で過ごして、みんなとわいわい給食を食べて帰ってくるのです。花蓮が通っていた小学校は、給食が終わるとすぐ掃除をすることになっていました。
「だから、給食食べ終わって、掃除が始まる前に、迎えに来てもらうのがポイントだよ」
クスッと笑いながら花蓮は言います。小学校のいいとこ取りだけして帰って来るというわけです。担任の先生に電話でお伝えして、一週間くらい前からこんなふうにし始めたのですが、好きな科目があるからなのか、どうしても受けたい授業もあるらしく、五限めが終わってから迎えに行くなんて中途半端な日もありました。
午後はもちろん勉強に集中。そして勉強と同じくらい大切なことが睡眠だと思います。最後のほうはかなり追いこんで睡眠不足だったから、午後は勉強しましたが、やはり時間的なゆとりがあって、ゆったりと過ごし、早めに眠ることを心がけました。
わが家の最後の一週間から5日間くらいは、
①普通に過ごす
②ゆったりと心を和ませる
③たっぷり眠る
こんな感じでしょうか。
1月最後の日は、中学受験をする子たちは、さすがに花蓮以外はみんな欠席したそうです。でも、本番が近づいていっても、花蓮の顔はすがすがしかった。ふつうに呼吸しているという感じ。花蓮の場合は、これでよかったと、私は今でも思っています。
ただし、お子さんによっては、とってもやんちゃで、怪我などしそうな感じがしたら、休ませるというのもひとつの判断でしょう。
いつから休ませようか、迷っていらっしゃる方、午前中だけ登校するという方法、ぜひ、試してみてください。
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ようこそ!
中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。
お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。
今日も、来てくださって
ありがとう。
<2012年 中学受験体験記>
ゆのさんへ 輝ママさんへ
さくらさんへ アルゴさんへ
みどりいろさんへ chanchanさんへ
そして最後まであきらめないで
走り抜けたみなさんへ
長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。
決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。
その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。
わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。
そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!
<2012年 中学受験体験記>
さくらさんへ
このブログを読んでくださるみなさんへ
さくらさん、このブログが心の支えだったと言ってくださって、こんなに嬉しいことはありませんでした。
わたしのほうこそ、ありがとう!
去年、中学受験を闘った私自身、正直、辛いことが多かった。
受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。
ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。
ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
アクセス解析をみると、深夜でも、早朝でも、どの時間帯も、いつも、何人もの方が必ず読んでくださっているということが、
このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
心から感謝しています。ありがとう。
<2012年 中学受験体験記>
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<2012年 中学受験体験記>
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<2012年 中学受験体験記>
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